疾走する彼女

2011年2月28日(月)

愚行録

貫井徳郎。長編。

長編と言うことで敬遠して積ん読していたのですが、読んでみると読みやすく意外とすんなり話に引き込まれました。

有名な某校を筆頭に実名で描かれているのが面白かった。文章が分かりやすいです。

愚行録 (創元推理文庫)

貸し出し動物

日本では数カ所の動物園にしかいないある動物を、子どもの頃は単純に喜んで見ていましたが、最近「税金で某国から有料レンタルしている」「日本で子どもが産まれたら、産まれた子どももレンタル料発生」等の事情を知るにつれ「見に行かないことが一番」と思うようになりました。皆が皆喜んでいると思うなよ。

2011年2月26日(土)

光と影の誘惑

貫井徳郎。「長く孤独な誘拐」、「二十四羽の目撃者」、「光と影の誘惑」、「我が母の教えたましい歌」収録。

基本的に、つくりは同じで、とある条件下の中の話なので貫井徳郎に慣れてきたら結末が分かりそうな話が多いですが、「我が母の教えたましい歌」が秀逸でした。

「我が母の教えたましい歌」はどこで区切って読めばいいのか悩んだのは秘密です。

光と影の誘惑 (創元推理文庫)

とばっちり

熱海市内の中学校が1月下旬、給食費未納への対応から1日分の給食を取りやめ、生徒に弁当を持たせていたことが22日の市議会総務教育委員会で明らかになった。
給食費未納で弁当

もし真面目に払っている人たちまで弁当持参なのだとしたら、まともな人間が馬鹿を見るおかしな世の中だと思う。

払わない連中に何らかのペナルティを与えるべきであって、きちんと納めている人たちには全く関係のないことなのにひどいとばっちりだ。不払いが増える訳です。

2011年2月25日(金)

ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート

久しぶりに気になるゲームが出てきました。ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノートです。

3Dではなさげな画面。シンプルな画面。シンプルなルール。

花粉花粉花粉

今年も目に見えない被害を被る時期がやってきました。花粉症の時期になると「誰か杉を切ってくれないかな」と思います。人任せ。

何のアレルギーがあるのか知りたくて血液検査をしてみた処、医師が「滅多に見たことがない」と言うほど散々な結果でした。今後アレルギーが変化することはあるのかを聞いたら「滅多にないね!」とのこと。誰か杉を。

もしかしたら黄砂アレルギーもあるんじゃないかと思う今日この頃。

Dr.クロワッサン 体に効く簡単レシピ5 花粉症に負けない食べ方 (マガジンハウスムック Dr.クロワッサン)

マイナー雑誌

マイナー雑誌に載っている作品は「諸事情でメジャー雑誌には載せられないけど、オリジナリティがあって面白いから掲載している」と思っていたんですが、最近は「メジャー雑誌の作品のパクリだから常識ある大手じゃ受け付けない」作品もある模様ですね。あれとかこれとか。

2011年2月24日(木)

ハッピーエンドにさよならを

歌野晶午。短編集。「おねえちゃん」、「サクラチル」、「天国の兄に一筆啓上」、「消された15番」、「死面」、「防疫」、「玉川上死」、「殺人休暇」、「永遠の契り」、「In the lap of mother」、「尊厳、死」

短編ありショートショートあり。盛りだくさん。放りっぱなしの結末を迎える話が多いのはちょっと何ですが、さらっと読めて良い感じです。

ハッピーエンドにさよならを

シアター!2

有川浩。シアター!の続刊。300万の借金を抱えた劇団の話。

劇団主宰者の身内(兄)からの借金で(なれ合いで終わらせないようにか)期限内に借金を返せない場合は劇団は存続できず債権者である兄は鉄血宰相と異名を取る相手、という設定の話です。

個人的には、司と千歳のシーンがあれば充分です。とにかく余計な描写が多すぎます。有川浩は編集者次第で良くも悪くもなる作家だなと。

シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)

2011年2月23日(水)

赤朽葉家の伝説

桜庭一樹。個人的に桜庭一樹をエログロ作家かと思っていましたがどうやら別の作家と勘違いをしていた模様。

赤朽葉家の3代にわたる女たちが遭遇した出来事を孫が聞きかじった形式です。たくさんの登場人物が出ますが各々きちんと書き分けられています。反面、独特の名付け方法で命名される人々はちょっとキャラがたっていないのが残念と言えば残念。

終章の被害者当ては推理と言うほどでもなく。明らかに一人抜かしている事に読者の方が先に気づいても構わない形式です。未来は。

赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)

大切なことはすべて君が教えてくれた

基本的には半年後からの話。三浦春馬演じる教師が半年間謹慎処分を受けたから。女子高生は女子寮付きの学校へ転校するとかしないとか。戸田恵梨香演じる元婚約者は妊娠5ヶ月以降だというのに本人たち以外は誰も妊娠に触れず。気づいていないのか気づかないふりなのか。

初期の頃、副担任が携帯のサイトか何かに三浦春馬の画像を勝手に使用して登録をしていたシーンがあったけど、どうなったんだろ。

あと、誰も彼も台詞が聞こえづらい。年を取ったせいか…?

三浦春馬写真集 Switch

立場が対等でなければ喧嘩は成り立たない

結婚相手に「前も言ったけど…」と苦言を呈したら、「いつ言った?どんな状況で?具体的に言って」と言われるのでうっかり口に出せず。覚えていないので沈黙するだけ。もし、こちらが相手が言った事を忘れていたら「前も言ったでしょ」と言われるので、こちらから何度も聞くことはためらわれます。

何かを言おうとすると「どうせニシの思い通りになるんだから」と会話を打ち切られるし。具体的事象を覚えていられると多少は話も進むのですが、具体的に覚えていないので「そうだっけ?」と思いつつもそれ以上突っ込むことをやめてうやむやに。

何をするにも金になるか否か、というのが相手にとって一番、というのは結婚後うすうす感じていましたが最近ますます顕著になってきたような。

とにかく相手は具体的証拠を求めてくるので覚えていなければ日常会話を紙にでも書くべきなのか。なんだか殺伐としているなぁ。

2011年2月19日(土)

シンデレラ・ティース

坂木司。連作集。「シンデレラ・ティース」、「ファントムvsファントム」、「オランダ人のお買い物」、「遊園地のお姫様」、「フレッチャーさんからの伝言」収録。

歯科医が苦手なのに色々あって歯科医でアルバイト受付嬢として働くことになった主人公の話です。苦手なのに逃げないというのは偉い。歯科医は苦手な人が多いと思うのですが、この本に載っているような歯科医があれば、ちょっとは心が軽くなるかもしれません。

「日常の謎」と併せて主人公と歯科技工士の心理模様も楽しめます。主人公の叔父と歯科院長の孫との恋愛はちょっと無理があるような…。

良い意味で素直に育ったまっとうな登場人物だらけなので安心安全に読めます。

#「オランダ人のお買い物」のタイトルだけ意味が分からないので今後再読するつもり。

シンデレラ・ティース (光文社文庫)

ワーキング・ホリデー

坂木司。連作集。「エリア1 宛先人不明」、「エリア2 火気厳禁」、「エリア3 こわれ物注意」、「エリア4 代金引換」、「エリア5 天地無用」収録。

ある日、(あまり成績の良くない)ホストに「自分の子ども」が現れて、という話。主人公が水商売というとドロドロになりがちな話ですが、著者は坂木司です。

惜しむらくは登場人物が多くて散漫な印象になっている点と、ご都合主義が多い点です。まぁ、些細な事です。

読み進むにつれて「終わり」が来ます。「終わり」は悲しいですが未来に希望を残しているのはさすが。

ワーキング・ホリデー (文春文庫)

声量

ニシの結婚相手は普段「大人しいね」と言われるタイプです。ところが、子供会的な集まりで講師を呼んで家族ごとに何かを作り上げたりするイベントに参加すると、本人は場を盛り上げているつもりなのか分かりませんが、普段出さないような音量で否定的発言をするのでちょっと恥ずかしいです。

例えばふくらんだ風船を手にすると「(割れそうで)怖い−」、講師が作り方を教えていると「難しくて無理じゃん」とか。

確かに風船が割れたら怖いなと思いますが、何もそんなに大きな声で言わなくても、と。同じ声量でも否定的な事を言わなければ微笑ましいのですが。

万が一、講師に聞こえたら失礼だし(相手には「聞こえるわけ無いじゃん」と言われるし、講師本人には聞こえないと思いますが周囲に聞こえると体裁が悪い)、周囲の人は黙々とつくったりあまり否定的な言葉を発してはいないので。でも「ニシは周囲を気にしすぎ!」と言われるので言えない。

本人には悪気はないとはいえ、軽く(あくまで軽く)注意したいのですが、ニシの言い方が悪いのかどうも責めているように感じるようで。他意はないので素直に聞いてもらいたいほどこと、邪推されやすいことだったりする訳で。

2011年2月18日(金)

TV画面

先日、近所づきあいの一環としてご近所さんを家に招きました。人様のものをめざとくチェックするAさんも成り行きで招待することになり若干の不安はありましたが仕方ないことでした。

我が家の子どもはTVに近付かないように言ってあるので近付かないのですが、Aさんの子がTVに近付いていたので「あまり近付くと危ないから気をつけて」と何度か言ったのにも関わらず、A子はTV画面に手をぺたり。もちろんTV画面に手形はくっきり。さすがにAさんが何か言うかな、と思ったけどスルー。たぶんAさんの家ではよくあることなんでしょうな。

Aさんは他人の品定めと噂話が好きなのでスルーしたいと思う今日この頃。

レス

ニシ夫妻は子どもが産まれてからレスが続いています。最初は慣れない育児でお互いに気を抜けない日々だったことも原因の一つでしょう。最近はニシはそういう気持ちもあまりなくなってきました。草食系なのかも。

相手は性的行為をしたいようなのですが、ニシは子どもの前で(というか第三者の前で)性的行為を連想されるような事をするのが苦手(そもそも愛情表現自体が苦手、という事もあるのですが)だし、レスを続けているのですが、拒否している原因自体を説明するのも恥ずかしいし、と説明不足な毎日を過ごしていました。

で、この間、相手が子どもの前でニシをさわってきたので思わず拒否してしまったんですよね。やめてくれ、と言ってもなかなかやめないので、仕方なく本気で拒否してしまいました。で、相手を怒らせてしまいました。「我慢して」と言われても。

我慢して、あるいは我慢させて、「する」か「しない」か。

2011年2月17日(木)

大切なことはすべて君が教えてくれた

第五話。今回はなかなか話が進まず早送りしてみました。三浦春馬に対する周囲の変化とか戸田恵梨香の傷心とかがメイン。第五話までひっぱった、三浦春馬演じる教師が生徒と同衾するほどショックを受けた実家での出来事とは…。オフィシャルサイトから転載します。

あの日起きた出来事を話し始める。母・育子(三谷悦代)に暴力を振るったこと、それが修二に対する嫉妬からだったことを…。「お前が憎い」。孝一は、そう修二に言ったのだという。

大切なことはすべて君が教えてくれた

拍子抜け。早送りして見ていたから何かを見落としたのかな、と思ったくらいのささやかな理由でした。

そして、戸田恵梨香演じる婚約者は妊娠が判明(そういえば最初の方で服用していた薬は何だったんだろう)。同じ高校に勤める先生同士が婚約、妊娠して結婚、って…。色々な意味で、おめでたいなー。14歳の母並み。それから女子高生は三浦春馬演じる教師とは同衾してない事が判明。まぁ、そうでしょう。

戸田恵梨香の「もしかして自分より女子高生に恋愛感情を持っているのでは」という疑いはどうでもいい。三浦春馬の演技力だけが救いです。

プリズム

貫井徳郎。とある事件を、様々な人の目を通して見ることによってバイアスがかかってさて犯人は誰、という話です。scene1の父親は明らかに次へ続く感じ。とにかく人の名前がたくさん出てくるのですが、基本的には他のsceneにも共通して出ているので混乱はさほどありませんでした。まぁ、分からなくもない、という態度をとる人もいれば、なんでわざわざ面倒なことを、という言動の人もいて、小説のために動く登場人物はあまりいなくて、ある意味で登場人物たちがとても人間ぽい言動を取っているのが特徴です。

プリズム (創元推理文庫)

2011年2月16日(水)

Rのつく月には気をつけよう

石持浅海。連作集。「Rのつく月には気をつけよう」、「夢のかけら 麺のかけら」、「火傷をしないように」、「のんびりと時間をかけて」、「身体によくても、ほどほどに」、「悪魔のキス」、「煙は美人の方へ」収録。

食べ物にまつわる記憶から「そういえばこんな事があった」と誰かが何かを思い出し、皆で当時の状況を推理していく、というパターンの話。内容としては同じような話があったりするのですが、とにかく食べ物の描写が事細かく書かれているので読んでいてお腹がすくというか食べたくなるような物ばかりでした。著者が食べ物エッセイを書いたら読んでみたいです。

Rのつく月には気をつけよう (祥伝社文庫)

自分でね

大人になると自分で考えて適度に気分転換をはからないと後々大変な目に遭いそうです。イライラするだけ時間の無駄。人生は意外と短いし、誰もがあっけなくこの世からいなくなるし。子どもが子どもの内から様々な事に目を向けさせて人生には気分転換が必要な事を教えておかないと、と思います。

2011年2月13日(日)

もやしもん10巻

今回のもやしもん10巻も限定版と通常版が出るそうです。限定版はなんと300円で2/28〆切。

今までの限定版で一番面白かった「おまけ」は7巻限定版についていたナノブロックだったなー。ストラップは耐久性に問題があったし、オリゼーぬいぐるみは生産国に問題があったし。

もやしもん 7 限定版 ~nano~ (プレミアムKC)

どうしてもやしもん10巻限定版が安価に発行できるかは以下の通りです。

見た目はKPC版(コンビニによくある 再掲載して安く売っている漫画などに使われている形です)に近い形になります
広告は入りません
カバーは無しですが表紙は通常版とは別の絵 限定版のみの描き下ろしもチロッとあります

限定版は300円です:石川雅之日記より

300円という安値にすることによって通常版と保存版と両方買わざるを得ない人のことを考えてないのかなぁ…。個人的には、話の内容は置き去りに単なるうんちく漫画になってしまったもやしもんをどうするかは非常に大きな問題です。

   

資料請求

子どもの習い事教室に資料請求をしました。今まで問い合わせた企業はたいてい「資料請求は一週間くらいかかります」と言いつつも2営業日後くらいに送ってくるのですが、A社はいつまで経っても送ってきません。授業内容はまあまあなだけに、事務系に問題があるというのはもったいない。

敬称

リアルに自分の夫のことを「旦那さん」と呼んでいる現場に遭遇。ネットで「ふだん夫を「○○さん」と呼んでいると、つい第三者相手に『旦那さん』と呼んでしまうのではないか」という好意的解釈を見つけました。使用者からの意見を聞いてみたい物です。案外、意味なんてないのかも。

喪服vsダークスーツ

一周忌で遺族が着ていた服が、喪服ではなくダークスーツのように見えて仕方がありませんでした。仮にも遺族だし見間違いだと思いたい。

国民的なんとか

アイドル風に売るよりはどこか荒んだ雰囲気をまとわせて売った方が似合っている気がする某タレント。周囲に挑戦関係が多いようで、取り込まれたように、あちら関係の仕事が多いですね。顔は良いけどまっとうな雰囲気はしていないように見えるので、かわいい系で売るのはちょっと難しいかと。

2011年2月10日(木)

ストーリーセラー3

アンソロジー。沢木耕太郎。さだまさし。有川浩。近藤史恵。佐藤友哉。湊かなえ。米澤穂信。

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

沢木耕太郎ってどこかで聞いたことあると思ったら深夜特急の著者でしたか(読んだことはないけれど)。収録されている「男派と女派 ポーカーフェイス」はエッセイ(調)。ちょっと文章が古くさい点もあるけど勉強になります。

次は近藤史恵の「ゴールよりももっと遠く」。日本における自転車競技ロードレーサーたちの話です。個人的に、自転車のロードレーサーは他人を顧みない結構なスピードを出して、車道のど真ん中を走ったと思えば車道が赤信号になったら歩道に乗って走って行くのを見かけるので、都合の良さのみを追求しているように見えるためあまり好きではありません。が、ロードレーサーにあまり良い感情を抱いていなくても読めました。

湊かなえの「楽園」は希望を感じさせます。

有川浩の「作家的一週間」は「時間がなかったのか?」と思うほどでした。担当編集者はよく許したな、と。

米澤穂信の「満願」は数ページで脱落しました。文章が読みづらくて個人的に合わない。

そして佐藤友哉の「555のコッペン」はストーリーセラーのシリーズ物です。読むまでコッペンって漢字変換が思いつかなかった。一人称なのに急に三人称の文章になるのと結末はどうかと思うけど基本的に面白いです。

最後はさだまさしの「片恋」。ちょっと冗長な嫌いはありますが、思っていたより良かったです。期待していなかったせいかも。

Story Seller〈3〉 (新潮文庫)

大切なことはすべて君が教えてくれた

第四話。三浦春馬演じる教師が受け持つクラスの女子高生と同衾したことが学校にバレました、という回。女子高生は何故か身を引いたのに、女子高生の担当看護師が「学校に話をしにいかなきゃ!」と盛り上がっちゃって学校に突撃してきたので、女子高生が止めに行こうとして教室にうっかり忘れた携帯電話を、クラスメートが別の子の携帯電話だと思って中身を見たら担任教師の裸画像が、って感じでバレたのは如何なものか。

相変わらず同衾した状況が見えてこない、と思っていたら次回で明らかになる模様です。後付けがないといいな…。

話を引っかき回す、女子高生の友達、そして女子高生の担当看護師、さらに教師の元彼女(ウエディングプランナー)もショートカット。つまり「ショートカットの女性に気をつけろ」ということ…?

amazonで三浦春馬を調べてたら向井理が表紙のぴあ別冊を発見。

ぴあ別冊 「SODA」 2011年 3/1号

携帯電話

電車内などの第三者がいる状況で携帯電話を使うとき、ボタンを押す音をONにしている連中が意味不明。通話よりうるさい。

2011年2月9日(水)

有頂天家族

森見登美彦。連作集。

「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。
が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。
世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。

amazon内容紹介より

あらすじ作る人は大変だろうな、と同情を禁じ得ない話です。もちろん良い意味で。

毛玉と天狗と人間のやりとりはどこか間抜けで憎めずまるで昭和の人情話のようで、さくさく読み進められます。特筆すべきは天狗と毛玉のやり取りでしょう。恩師と弟子の愛嬌ある罵りあいが微笑ましいというかなんというか読んでいて楽しかったです。

この文章の下にあるハードカバーの表紙も良いですが、文庫版の表紙が良い味出してます。

有頂天家族

BG,あるいは死せるカイニス

石持浅海。長編。当たり前の顔をして非日常が紛れ込む、という発想は面白いと思います。が、序盤に説明がない割に後出し説明が多いので評価が分かれるのでは。他の本も読むと、日常に一点だけ「現実社会ではありえないこと」を紛れ込ませるのが著者の常套手段なのですが、紛れ込ませる事に執念を燃やしすぎて作品のことが少々疎かになっている印象を受けました。

以前、アンソロジーで「Rのつく月には気をつけよう」を読んだことがあったので、石持浅海には好印象だったのですが、長編より短編向きの模様です。

BG、あるいは死せるカイニス (創元推理文庫)

2011年2月8日(火)

たわごと

「子どもって野菜嫌いでしょ」という決めつけCMを目にするたび、うんざりします。せめて「野菜嫌いな子どもに」という感じならまだマシなのですが。

一個人とはいえ

頼まれてもいないのに日本に居座って「自分たちが通っている高校(日本にある)を無償化しろ!」と喚いてる外国人って何なの?ニュースを見るたびに気になります。日本政府にはヤクザが店にやってきたの著者のような毅然とした対応をとってほしいです。

ヤクザが店にやってきた―暴力団と闘う飲食店オーナーの奮闘記 (新潮文庫)

2011年2月6日(日)

2011年1月分のamazonレポート

アソシエイトの注文レポートを他サイトで読んだのが興味深かったので真似してみました。とはいえ今回は注文までたどり着けず。クリックされた商品のみです。

まずは明日、夫が逮捕されちゃう!?

主婦のキヨは、行政書士の夫と平穏な毎日を送っていた――。
そんなある日、仕事場に向かおうとした夫がマスコミに取り囲まれる。
「今日の“逮捕報道”についてどう思われますか?」
「はぁー?」(何で? 逮捕? オレ、逮捕されんの?)
夫は「弁護士法違反(非弁活動容疑)で大阪弁護士会に告発されたのだ。
しかし、違法な行為をした覚えはまったくない。
そこには、弁護士数が増加して競争が激化したため、行政書士の仕事を奪いたいという弁護士会の思惑がからんでいた。
マスコミの直撃取材におびえ、夫がいつ逮捕されるかわからない“激動の日々”が始まった!!
妻のキヨが描いた、すべて「実話」のコミックエッセイ。

amazon内容紹介より

明日、夫が逮捕されちゃう!?

それから東プレREALFORCE101。ちょっと値段は高めですが価値があるキーボードです。

東プレ ML0100 REALFORCE101

皆様ありがとうございました。ちなみに当サイトを経由してamazonで購入したとしても個人情報はこちらには全く分かりませんのでご安心を。

面倒な相手

他人の物を目ざとくチェックするAさんは、よその子どもの服もチェックしては「どうせ子どもは(乱暴だから)すぐ服を破いたりするのに」とコソコソ。どうやらうちの子どもの服装(貰い物。主にデパートで売っている)も気に入らないようで「これって○○の服だよね!高いよね!!」と事あるごとに言われます。他人のことは放っておいてくれないかな−。面倒だな−。

Aさんは一見すると人当たりが良さそうですが、他人の家でも自分の家のように振る舞う点や、時間にルーズ(遊ぶ約束をしても連絡なしで遅れて謝りもしない)な点、「トモダチがたくさんいるワタシ」が自慢で何かと言えば「トモダチがこう言ってた」という点が面倒なので、とりあえず集団で逢うようにしようと予防線。

Aさんは近所の噂話も好きなようで、Aさんの所属しているグループ内で他人の噂話をしている模様。うちは後から越してきたので、最初はそのグループに入った方がいいのかな(単に仲間がほしかった)と思っていたのですが、実情を知るにつれ「入らなくて良かった」と思うように。

同世代の子持ちとは、子どもの事を話したいけどAさんがいると違う話ばかりだし。主に近所の噂話。噂は良いけど陰口はちょっとなぁ。これが価値観の相違というやつかー。

ニシはAさんに嫌われているらしく「ニシさんのお子さんは○○幼稚園(ちょっと遠くの幼稚園)が合ってるよ!」と言った次の言葉が「一緒に近所の幼稚園だと小学校行っても仲良しだから良いよね!」でした。大っぴらではないけどなんとなくハブられているみたいです。

Aさん(+グループ)は人当たりが良く親切そうでハキハキしていてテキパキしているので好印象なんでしょうなーとは思うけど。

2011年2月5日(土)

にがくてあまい

小林ユミヲ。よしながふみきのう何食べた?を読んで以来、食べ物中心の漫画も良いなぁと思い、にがくてあまいも料理が出てくるようだったので、1巻と2巻と続けて読みました。最近は表紙と中身と絵柄が全然違う、という漫画も多いのですが、この本は大丈夫です。

まずは1巻の感想。「男子校に勤めるゲイの男性教師」と「仕事のできる男運のない女性」が、とあるきっかけで出逢ってあっさり同居する処から物語は始まります。発想は良いと思うのですが…料理と話とどちらを重視しているのか、どっちつかずな話が多くちょっと残念。

2巻は新キャラが出てきたり過去が判明したり…。カバー裏の4コマに気づくまでしばらくかかったのは内緒です。

肝心の料理は…材料があまり一般的じゃない(と思う)。野菜はともかく、高キビなどを普通に使っているので、どちらかというとマクロビとかに興味があるような人が読んだら面白いのかも。

料理の描写が美味しそう、というよりは、女主人公が解説を交えながら美味しそうに食べている描写が多いです。

たぶん次巻も出たら買うと思いますが、話の内容よりも料理に重視をおいていたので「うーん、ちょっと想像と違った」という内容でした。巻末にレシピ集が掲載されているので、「美味しい料理を幸せそうに食べている人が見たい。ついでに、野菜をたくさん使った調理方法も知りたい」という人にお勧めです。

にがくてあまい(1) (エデンコミックス)   にがくてあまい(2) (エデンコミックス)

初ヘアカット

子どもを初めて美容院に連れて行きました。思っていたより順調に事は運んだのですが、なぜ美容師はドライヤーで変な型をつけようとするのか。自然なストレートのままで良いのに。自分も子どもの頃美容師に変な癖をつけられたなぁと思い出したのでした。

呼び捨て

一部の親の間では、お互いの子どもを呼び捨てにするかどうかが仲の良さのバロメータになっているようです。うーん。

2011年2月4日(金)

ホテルジューシー

坂木司の連作短編集。「ホテルジューシー」「越境者」「等価交換」「嵐の中の旅人たち」「トモダチ・プライス」「≠(同じじゃない)」「微風」収録。

主人公は、

私は、自分にできないことがあるということを知っている。
私は「自分の取り分」というものを知っている。
そして私は、身の丈にあった物が好きだ。
だから、
なんでもできると思いこんで、
他人の取り分まで欲しがり、
身の丈にあわない物を身につけている人間が嫌いだ。

という「正論」で生きています。個人的に、この正論はとても共感できます。

自分の正論と他人の正論の兼ね合いはどこにあるのか。うっかりすると説教くさく押しつけがましいテーマですが、とある場所で期間限定アルバイトをすることになった主人公の周囲で起こる様々な出来事をあくまでもひょうひょうとそして淡々としている描写が良いです。

ホテルジューシー (角川文庫)

大切なことはすべて君が教えてくれた

そもそも、第一話で「目覚めたらベッドの端に裸の女性がいた」という処から始まったので、根本的な「なんで教師は生徒と同衾したのか」がまだ明かされていません。

今回の話でどうやら「三浦春馬演じる教師が、実家に婚約者を連れて挨拶に行ったあと」に何かがあったようですが…。兄貴が結婚式の招待状を破るくらいだから、兄貴(あるいは実家と)と悶着があったのかな程度。実直で真面目な男性が婚約者に実家との拘りを話さないで通りすがりの女性と同衾したのは何故か。

今回、教師が同衾した女子高生の姉が4年前に事故で亡くなっていた、という新情報が出ました。後付けっぽい…。女子高生の母親が担任教師に「姉が亡くなった」と言っていたので、てっきり「母親の姉が亡くなった」のだと勘違いして見ていました。日本語って難しい。

今後は、本人は正義感で動いているが見当違いな言動で勢いだけがあるという傍迷惑な女子高生の友人と、女子高生が誰と同衾したかを知った女子高生の担当看護婦が引っかき回していきそうな感じで次回へ続く。

次回予告の、教師が自分のクラスの生徒に謝罪しているのは夢オチなんじゃないかと思えて仕方がないです。いや、むしろ夢オチであってほしいというか。第二話で婚約者にバレて、第三話で全校にバレて、だとしたら以降はマスコミでも巻き込んで大騒動にするつもり。

インターネットを使って医療過誤裁判やってます!―大切なことはすべてメールで教わった

大切なことはすべて君が教えてくれた第一話の感想第二話の感想

2011年2月1日(火)

こどものおもちゃ

これからの子どもは自分で何でもできるようにならないと、ということで、ままごとセットを買おうと考え中。2つの選択肢で迷っています。

ひとつはこのクッキングセットです。タイ製。収納ができる点と、音が鳴る点が良いのですがちょっと値段が高め。

クッキングセット

もうひとつは日本製のオーブントースターセットです。クッキングセットに比べると多少リーズナブル。

オーブントースターセット

どちらかといえば調理に重点をおいているのでクッキングセットが気になっているのですが…。

子どもと携帯電話とキーロック

「子どもが勝手に携帯電話を触って電話をかけちゃった!!」という話をよく聞くのですが、キーロックをしたら済む話なのではないかといつも不思議に思います。いちいち「キーロックしないの?」と聞くのも何なので聞き流しているのですが、聞くに聞けないだけにモヤモヤ。

他人の家に子どもが勝手に電話をかけた件に対して謝りつつも電話中の声を聞いて「うちの子の声って可愛い!」と言い放った人が忘れられません。

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天安門事件

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